髪の毛と同じで、まつげは体毛の一種。油分や乾燥などについて議論する前に、まつげの生理学についてしっかり理解しておくことが大切です。
そこでまずは、まつげに関する基礎知識を再確認しましょう!
上記は、まつげの内部構造を示したイメージ図です。このように、まつげは筒状の3層構造になっています。それぞれの主成分や特徴は、下記のとおりです。
主成分:タンパク質、脂質
3層構造の中心部です。細胞がぎっしりと並んで詰まっています。
ターンオーバーすることがないため、メデュラの細胞はやわらか。タンパク質や脂質以外に、少量のメラニン色素を含みます。
メデュラの量には個人差があり、硬毛や太い毛ほど多く、細い毛ほど少ないようです。また、軟毛や成長初期の毛などでは、メデュラが途切れた部分があったり、まったく存在しなかったりします。
主成分:タンパク質(ケラチン)
3層構造の真ん中にある部分です。まつげの色となるメラニン色素を多く含みます。
コルテックスを構成する細胞は、フィブリルとマトリックスの2種類です。まず、フィブリルはケラチン繊維がらせん状に集まって、それがさらに何本もつながった頑丈な構造。このフィブリルの隙間にあり、フィブリル同士をつなげる働きをしているものがマトリックスです。
マトリックスも、フィブリルと同じで主成分はケラチン。マトリックスは親水性のため、まつげが水分を保持して、しなやかな毛を作るためのサポートをします。
主成分:タンパク質(ケラチン)
3層構造のもっとも外側にある部分です。水をはじく平たいケラチンの細胞が、コルテックスを覆うように整然と並んでいます。
この細胞は魚のうろこ状に6~8枚重なり合っていて、外的な刺激からまつげの内部を保護。キューティクル自体に色素はありませんが、まつげの光沢やツヤを出す部分です。この部分が弱くなると、細胞がはがれ落ちてしまい、健康なまつげではなくなってしまいます。
上記から、まつげは主にタンパク質と脂質からできていることが分かりましたね。
まつげの毛質には、当然個人差が生まれます。組成も人によって多少違います。そのため、自まつげがしっとりしていたり、逆に乾燥していたりする場合もあるでしょう。
では、自まつげの状態によって、マツエクに使用するグルーには違いがあるのでしょうか?
結論から言うと、自まつげの状態に応じたグルーというものは存在しません(2018年現在)。つまり、まつげの油分が多い人用、乾燥している人用などと、種類が分かれているわけではないのです。
また、まつげの油分が多い要因は、生まれ持った毛質だけとは限りません。自まつげを扱うときの外的要因も関係すると言われています。では、外的要因として考えられることとは、一体何でしょうか?
まつげの油分が多い場合、考えられるもっとも大きな要因は「スキンケア用品」によるもの。スキンケア用品に含まれる保湿成分は、水分だけではありません。セラミドやステアリン酸コレステロールといった、角質細胞間脂質も入っています。つまり、油分も含まれるわけです。
自まつげに残った油分こそが、施術をしにくくする犯人!油分がまつげに付くことで、オイリー毛となってしまいます。また、スキンケア用品に入っている油分とグルーに含まれる油分は、お互い相性が悪いのだとか。そのため、グルーをはじいてしまいエクステを装着しにくくしているのです。
一方、まつげが乾燥している場合は、「物理的なダメージ」が大きな要因となるようです。具体的には、洗顔のときに強くこすったり、乱暴にブラッシングしたりすることなどが挙げられます。このように扱ってしまうと、もっとも外側にあるキューティクルがはがれ落ち、内部から栄養分が流れ出て、まつげの構造を破壊。そのため、まつげの健康が損なわれてしまうのです。
また、紫外線の影響も一因。髪の毛と同じで、まつげも無防備に紫外線へさらされると、乾燥ダメージを受けてパサつきやすくなってしまいます。
それでは、健康なまつげでマツエクを楽しんでいただくためには、お客様へどのようなご案内をすれば良いのでしょうか?
美しい仕上がりで、満足度の高い施術を提供したいなら、お客様のまつげを健康に導く必要がありますね。そのためには、グルーが吸着しやすい環境を整えることが大切です。
アイリストが施術中にできることと、お客様に注意していただくための説明ポイントを紹介します。
まつげは皮膚の一部と言われます。そのため、「乾燥したまつげには、化粧水で水分を補えば良いのでは?」と考えるお客様もいるようです。しかし、これはもちろんNG。なぜなら、マツエクで使うグルーは水分で劣化する性質があるため、目元をぬらしてはいけないからです。
外側からまつげにうるおいを与えるためには、まつげ専用の美容液や育毛剤を使います。これらのケアアイテムには、保湿成分や栄養成分が入っているため、乾燥毛のダメージが軽減できることを説明しましょう。ただし、副作用系の美容液を使うと、まつげが伸びすぎたり、産毛が異常につくられたりするなど、デメリットも多くあります。副作用系の美容液は、むやみに使わないよう注意を促しましょう。
また、内側からケアしたいのであれば、まつげに良い栄養素を食事で摂取することがおすすめ。良質なタンパク質やアミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれた食品を、バランスよく適量摂るようにご案内してください。
オイリー毛のお客様へは、まずクレンジングを行います。その後、前処理剤(プライマー)で油分や汚れをしっかりオフすることが重要です。
この段階で「必要以上に油分や汚れが多い」と感じた場合は、メイク汚れやスキンケア用品がまつげに残っているのかもしれません。マツエク専用でオイルフリータイプのクレンジングを紹介したり、化粧水や乳液などがまつげにかからないようご案内したりしましょう。
また、入浴時の髪の毛の洗い方についてもレクチャーが必要です。特に、油分の多いトリートメントをすすぐ際は、前かがみではなく、頭の上から背中側に水を流すようにお伝えしましょう。こうすることで、トリートメントが顔に付くことを防げます。
健康毛だけではなく、オイリー毛や乾燥毛など、お客様の自まつげはタイプがさまざま。しかし、それらは生まれ持ったまつげの性質によるものだけではありません。スキンケアやヘアケアで使うアイテムの油分が残っていたり、施術後にマツエクの扱い方が間違っていたりしても、まつげの健康を損ねるおそれがあるのです。
現状では、まつげの毛質別でグルーは存在しません。そのため、アイリストが前処理をしっかり行なったり、お客様に日常的なケアを見直していただいたりして、コツコツと毛質の改善をすることが重要。そうすることで、まつげを健康な毛質へと導くことができ、グルー自体との相性もよくなるでしょう。
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